ぼっち主婦の生活日記

変わらぬ毎日、ときどき冒険

平日日記:現実にいる素直な人たち

夕方になって、実家に子供を預けると1人でロイヤルホストへ向かって歩いた。

秋口の冷たい風が、身体を包み込む。夏は暑さを感じないようにとできるだけ無心で散歩をするが、寒くなった途端に気は緩み、心が動きだして、夏の間に見ないようにしていたことが急に気になり始めて外出先でも長考スイッチが入りやすくなる。

 

この日の夕方のロイヤルホストでは、一人客がいつもよりも多かったように思う。

向かいに座っている白髪のお婆さんも私と同じく1人でご飯を食べていた。

年老いた人が1人でご飯を食べていると少し切なくなるのは、友達が少ない自分の老後を紐付けて見てしまうからだと思う。このロイヤルホストでのワンシーンでは、本人が孤独であると分かるはずがない。ぼっち主婦な私よりも、ずっと人に囲まれた生活を送っている可能性の方が高い。

人間観察ってのは、結局のところ自分観察なのかもしれないな。

 

日が暮れると、いつの間にか一人客は私ひとりになっていた。

向かいに座っていた白髪のお婆さんは、仕事帰りと思われる女性のグループに入れ替わっていた。

その女性グループから聞かないつもりも聞こえてくるのは、仕事の愚痴や仕事仲間の悪口だった。

こんなに感情的でストレートな悪口や愚痴を聞くのは久しぶりのことだった。あぁ、まだただの愚痴って言っていい世の中なんだな、と思った。

家から出てみると、現実の素直さに驚くことがある。そして、その素直さに救われる。

愚痴に関しては、仲間内だけでやり取りするのが健全なことなんだろうなと思った。

 

カモミールティーを飲んで一息つくと、ロイヤルホストを後にした。

琵琶湖からやってくる鋭く冷たい風を浴びながら、暗闇の中を歩く。20代の頃に夢中になって聴いていたアジカンの曲を聴くと、生きるって素晴らしい、なんて陽気な気持ちになった。